バブルが崩壊して以降、大学や専門学校または高校を卒業して就職したら、定年退職になるまで最初に就職した会社に勤め続けると言う状態が崩壊した気がします。
それ以前は、一度就職した会社にはなるべく、よっぽどの事情が発生しない限りは定年まで勤めるのが定説で、よっぽどの事情も病気や怪我で働けなくなったとか、会社が倒産したとかまたは別の会社からヘッドハンティングされたとか言う場合でもない限りは、特に簡単に会社を辞める人は少なかったのです。
しかし現在は、働きにくさを感じたらすぐ辞めてしまう人も居れば、上司から口うるさく注意されただけで辞めてしまったり、就職活動中は良さそうな会社だと思って入社試験を受けてみたけど、合格して入社してみたらイメージとは違ったとか、結構簡単な理由と言うか、そんな事で苦労して入った会社を辞めてしまっていいの?と言う人がかなり多いのです。
または、まずはとりあえずはこの会社に入り、2~3年働いたらその後転職して給料をステップアップさせる!と言う野望を持って就職する人も居る様ですが、どちらの場合で最初に勤めた会社を辞めても、次の就職先が必ずしも前の会社より給料が良い事は無い!と、断言しますよ。
と言うのも、最初に入った会社を辞めて別の会社に再就職した時に前の会社よりも給料が高くなる人は、よっぽど前の会社での実績が凄かった人かヘッドハンティングの人だけですね。
それ以外の人は、前に働いていた会社よりは給料は若干~もしくはかなり低くなる傾向にあるのです。
その理由は、よっぽどの理由も無いのに辞めた人の場合は、自分に追わされた責任をしっかり全うできない要注意人物と言う判断を2番目の会社の人事担当の人は見る傾向があります。
よっぽどの理由である怪我や病気や会社が倒産やリストラに遭ったと言う場合以外は、本当にこれ位下の目線で見られる可能性が高いのです。
こんな目線で見られても、面接をしてくれた会社がどうしても人手が足りないから入社させるとなった場合は、ハローワークなどで提示してあった月収より下回ったり、本来の社員に支払われる筈の手当てが付かないで給料を支払われる場合もあったりするので、これから転職を考えている人で今の会社に勤めて2年未満の人は、もう少し会社での実績を作るかまたは、よっぽどの事情を携えてから転職した方が良さそうです。
また、最近の若い人に多い転職して給料をステップアップすると言う思考ですが、これは勤続年数が10年以上で役職も課長以上になっている人が転職する場合は可能だとは思いますが、入社して2~3年以内で特に実績も何もないヒラの社員が給料を上げるために転職を考えているならば、かなり愚かな考えだと周囲の人からも反対される事必至です。
多くの転職経験者の人が言っている言葉ですが、最初に入った会社よりも転職して入った会社の給料が上回る事は、よっぽどのことが無い限りはほどんど皆無に等しいのです。
と言う事で、年明けから転職だとか年号が変わったら転職しようかと思っている人は、今一度、今働いている会社への考えや思いを見直したりしてみて欲しいと思います。